ダブル・フェイス

この写真集を買って読んでほんま良かったと思う。剛さんのあの髪型やヒゲが気に入らん人でもまったく損なし。表紙というかカバーも凝ってるし、中のバランスも非常にいいです。もうちょっとインタビューほしかったなとは思うけど。インタビューを読んでいろいろ考えた。写真集にはあんま(まったく?)関係ない話。
まず、「釣りがなかったら、苦しいままだったかもしれない」という剛くんの発言に少なからず驚いた。私は、剛くんにとって釣りがそこまで大切なものだとはまったく思ってなかった。彼にとって釣りは、音楽と大差なく大事なものだ。いまさらながら、そんなことに気づくダメなやつ。このページを読んだだけで涙が出た。彼は今までこの地位を獲得するため、させられるためにどれだけのものを捨ててきたのだろう。シネマスクエアのインタビューを読んでも、そのことを思った。私がどうしようもなくなっていたときも彼はテレビに出続け、歌い続け、私にパワーをくれた。そのとき剛さんは何を思っていたのだろう。自分はなんでここにいるのだろう、と悩んだこともあったのだろうか。私にとって、きんきの二人は、いつでも近くに感じることができて私の味方になってくれる存在だった。だけど、そのとき剛くんはそう思える存在がいたのだろうか。それが光一くんでも友人でも彼女でも家族でも誰でもいいから、いたと信じたい。
太一くんは、太陽みたいな人という印象を受けた。スタッフにまで気配りができる、すばらしい。テレビで見ている太一くんと素の太一くんに差はないのだろう。だから、テレビでも嘘っぽくみえない。だいたい「いいやつ」の振りをしている人はわかるものだが、太一くんにはうそくささが漂っていない。こういう人が芸能界にいるということが奇跡だ。私服も「太一くん」という感じがしてものすごく好感がもてます。30歳を超えてるのなんて信じられない。若すぎる。だけど、気の使い方とかものすごい大人なところもあって、いいバランスの人なんだなぁといまさら実感。芸能記者に対してもいつも笑顔なのは本当に尊敬する。私は普段ほとんどじゃにーずの中ではきんきさんしか注目していないので、ユニットを組んでくれると他のグループのメンバーにお目にかかることが増えるので楽しい。
「わかってもわからなくていいと思うよ」 これいい言葉だなぁ。マンガ家の海野つなみさんの作品と共通するものがある気がしてしょうがない。どちらも“押し付け”がない。観て、読んで、それで何を感じるのかは人それぞれでいい。批評を読むのも楽しいけど、どうがんばっても主観が入る。批評は一つの意見。それは私の意見ではない。私は、この映画を観ても、何にもわからないかもしれない。トラジの内面もハイジの内面のどちらにも近づくことはできないかもしれない。だけど、それでいいやんか。